頭痛
あるアンケートによると、日本人の成人は
4人に1人が、慢性の頭痛に悩まされているそうです
風邪や二日酔いなどの、原因に心当たりがある一時的なものなら
原因がなくなれば解消されますし、コリによるものはほぐせば痛みがなくなります
しかし、頭痛は大きな病のサインであることもあります
そうしたサインを見過ごさないためにも
日頃から改善を心がけたいものです



考えられる頭痛の原因
頭痛全体の1%ほどといわれる、病気によるものと
それ以外の、検査をしても特に異常のみられないものがあります
そうした頭痛には、おもに頭皮の動脈の拡張(脈動とともに痛むもの)
三叉神経や後頭神経などの神経痛、筋肉の硬結や
筋膜痛などが、関連しているといわれています
血管が拡張するのは、主に酸素を血中にとりこむためですが
そうする必要が生じる原因には、様々なものがあります
・急な運動や、入浴の後など
・冷房などで頭を冷やし過ぎたあと(温度差や湿度差が大きいと拡張がおきる場合があります)
・二日酔いの場合は、アルコール分解でできたアセトアルデヒドを中和させるために
・睡眠時に無呼吸があるなど、睡眠中に慢性的な酸素不足になった場合の起床時
・ストレスを受けた反応によっても、血管の拡張がおきるようです
ストレスを受けると人間の血管にはストレス物資が現れます
これを、血小板がキズと勘違いしてキズに集まり(血小板凝集)ます
同時に血流量を減らそうとする血管収縮がおきます
しかし、 キズではなかったとわかると、今度は血管が元に戻ろうと
急に拡張しすぎてしまうようです。これが痛みをひきおこします
女性の場合、月経に関わるホルモンバランスの変化(エストロゲンの減少)に伴い
血管の拡張・収縮の働きをおこすセロトニンという神経伝達物質も減少することが
確認されています。それによっても、血管拡張がおきることがあるようです


病気によるもの
くも膜下出血や脳出血、慢性硬膜下血腫などの
緊急の対応が必要な、生命に関わる病気に伴う頭痛は
前ぶれがなく、痛みが激しい場合が多いようです
また、起床時に突然襲いかかる頭痛の場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性なども考えられます
いずれにしても、早めに医師にかかることをお勧めします
特に異常のみとめられないもの
慢性の頭痛のほとんどは、CTやMRIなどで検査をしても
特に異常が認められないものです。これらには、いくつかのタイプがあります
片頭痛
血管の拡張と関係した頭痛で、慢性頭痛のうちの25%ほどが片頭痛といわれています
周期的に、こめかみや眼などを中心におこる、ずきんずきんする感じの強い頭痛が特徴です
吐き気を伴ったり、光や音をわずらわしく感じたり、動かすと痛みが増したりします
前兆として、視覚の異常を感じるかたもいるようです
片頭痛の原因としては、いくつか説があります。このところきく説をあげます
上記のような様々な原因で血管が拡張すると、それを脳の中枢・視床下部に伝えるために
血管の周りにある神経から痛み物質が血管に放出され、血管壁で炎症を引き起こします
その信号が痛みとなって脳へ送られます。これが片頭痛になるようです
群発頭痛
血管の拡張と関係した頭痛です。あまり頻度が高くなく、季節の変わり目などに
おきることが多いようですが、片側の眼の奥をえぐられる感じなどの
じっとしていられないほどの激痛をうったえるかたがいます
頭痛とともに、鼻水や涙がでてくるかたもいるようです
原因はよくわかっていないようです
緊張型頭痛
慢性頭痛の70%ほどが、これだといわれています
痛みの程度はそれほどひどくない場合が多いようですが、眠れないほどというかたもいるようです
多くは首や肩のコリがあります。精神的ストレス、固定した姿勢での長時間のデスクワークなどとあわせ
この頭痛が肩コリなどの原因となっている場合もあるようです
特殊な頭痛
上記以外にも、スポーツなどをしていておきるもの、カフェインの継続的な多量摂取
頭頚部の神経痛、気分のおちこみによるものなどなど多種あるようです
気になる場合は専門医の診断をうけることをお勧めします
頭痛の目次へ


頭痛の対処法:片頭痛のために
おきてしまった時は、こめかみを冷やす、安静にする、酸素をと
りいれて
みる
などの対処法が勧められます。軽いものは、睡眠をとると解消されることもあるようです
頭痛の痛み止めは多種あり、それぞれに特徴があります
軽い頭痛の場合、効果が大きく現れやすいです
しかし、それに頼り過ぎて常用していると、効かなくなっていきます
薬を頻繁に用いる場合は、専門医に相談して合ったものを服用されるのがよいでしょう
予防として、ストレスに過度に反応しない、ストレスの影響をやわらげるよう
規則正しい生活をするなど、自律神経系を整える生活を心掛けるのが、勧められます
朝食をとる(低血糖が誘発することがあるので)、人込みや混乱をさけるなどもよいでしょう
心のもちかたや、考え方のクセを改めたりすることで改善されるかたもいるようです
血小板の凝集による反応を過度にうけないために、マグネシウムを多く含む
食品(スルメ、ホタテ、玄米、ひじき、納豆、蕎麦、油揚げなど)を
日常的に、よく食べるようにするのも効果的です
ビタミンB1の摂取も勧められるので、野菜を多くとる食生活がよいでしょう
飲酒や長時間の入浴を控えるなど、血管拡張につながる行動を控えるのも大切です
日頃から酸素をよくとりいれるようにするのも、おすすめです
ホルモンの周期に関係している場合には、でやすい時期に特に気をくばりましょう
頭痛の目次へ


頭痛の対処法:群発頭痛のために
おきてしまった時は、医療用の純酸素吸入が効果的なかたが多い
ようです
片頭痛と比べると、西洋薬があまりきかない場合が多いので、より注意が必要です
医師による治療として、神経ブロックを行うこともあるようです
頭痛の頻度が高い場合、群発頭痛のための特殊な治療法が検討されます
血管の拡張によるものなので、片頭痛と同様の予防が勧められます
特に季節の変わり目は、大事にしましょう
頭痛の目次へ


頭痛の対処法:緊張型頭痛のために
肩や首の筋肉がコリ硬くなっているので
マッサージなどで、ほぐして温め、血の巡りをよくすることがお勧めです
肉離れや寝違えなどで熱をもっている場合は、冷やして熱がひけてから
マッサージや温熱などをおこなうのがよいでしょう
痛みがひどい場合の一時的な処置として、痛み止めの処方もよく用いられます
日頃から、ストレッチや体操などをおこない、筋肉がコリ固まらないよう
やわらかく保つことが大切です。操体のからだのルールを身につけることも効果的です
また、ストレスをためこまないよう心がけ、リラックスする習慣をとりいれるのが勧められます
*このタイプの場合、咬筋群を緊張しないように保つことが、頭痛の軽減につながるようです
頬まわり、こめかみ、首の前と後などをゆるめるよう、噛み締め過ぎ、下顎のつきだし/ひっこめ
舌やノドなどを緊張させる、力んで息をすうなどが習慣になっていたら、やめるようにしてみましょう
割り箸などを軽くくわえてみると、顎の状態を自覚するのに役立つかもしれません
(ぐっとかみこんでいたり、負担や緊張を大きく感じるなら要注意です)
頭痛の目次へ